平成22年第三回練馬区議会定例会一般質問
一般質問(要旨)
練馬区議会自民党 関口 和雄
<昨今の経済情勢について>
質問1区長の経済情勢に対する認識と区内経済の活性化に向けた今後の対応について、ご所見をお聞かせ下さい。
答弁(区長)⇒昨年策定した商工業振興計画の戦略目標である「変化に対応した産業活動の推進」に向けて、経済動向を不断に注視し、時機を逸せず、区内中小企業の経済力を強化するための施策を積極的に進め、経済の活性化に努める。
<平成二十二年度決算について>
質問2@区長が、基本構想でお示しになった練馬区の将来像を実現し、七〇万の人口を擁する練馬区が、今後も発展を続けていくためには、持続可能な財政運営がその前提となることは言うまでもありません。
そこで、お尋ねしますが、今回の決算の状況について、区長がどのようなご認識を持っておられるのかご所見をお聞かせ下さい。
答弁(区長)⇒@国庫支出金などの財源確保を図り、義務的経費の削減や事務事業の見直しなどの行政改革の取り組みをきょうかし、財政の弾力性の確保に努める。
A今後の財政運営について、先の新聞等での報道では、今年度の都区財政調整交付金の普通交付金が二十三区全体で前年度比一・一%の総額八、三百三十億円となったものの、不交付団体は、一区のみとなったと報じられました。
そこで、お尋ねしますが、本区における今年度の財調交付金の見込みをどのように考えられているのか。
答弁(区長)⇒A当初保留額が一定程度見込めるが、追加交付の可能性については予断をゆるさない状況にあります。
B間もなく始まる財調協議に向けて区長がどのように対応していかれるのか、ご所見をお聞かせ下さい。
答弁(区長)⇒B本区の行政需要に応じた交付金の算定が行われるよう強く主張する。
C現在、平成二十四年度からの向こう三年間の区の施策の方向を定める後期実施計画を策定中であると仄聞しております。この計画の検討にあたって、今後の財政状況をどのように考えておられるのか、ご所見をお聞かせ下さい。
答弁(区長)⇒C基金や起債を積極的に活用するなど実行性ある計画策定に努める。
<組織改正について>
質問3@今回示された「素案」は、練馬区が基本構想と長期計画で目指している将来のあるべき姿の実現に向け、関連する組織が一体となって施策を推進していくための体制が示されたものと承知しております。
我が会派は、かねてより事業部制の枠を超えた組織の連携の必要性について提言してきたところであり、その意味で、この「素案」策定の動向に大きな関心を払ってきたところであります。
この度の組織改正を関係する職員すべてに浸透させていく方策について、区長のご所見をはじめに伺います。
答弁⇒@組織目標を明確に定め、行政評価の作業をなどを通じて、組織改正の理念の浸透を図る。
A今回の「素案」を策定するにあたり、事業部制との関連についてはどのように考えられたのか、合わせて結果として、「素案」の組織体制とされたのは、どのような考えによるものなのか、お尋ねいたします。
答弁⇒A素案は、事業部制のもつ利点を活かしつつ、課題を解決するための組織体制として示した。
<「ねりま未来プロジェクト推進構想」の今後について>
質問4@区長の所信表明では、東京都が「としまえん」を「練馬城址公園」として整備する方針であることが、明らかにされ、あまりに突然の発表に、驚きを禁じ得ません。
昨年度予算の重点事業としてプレス発表された際、「ねりま未来プロジェクト」の中でも「としまえん」地域の整備は、練馬区と西武グループとの官民協働を前提として計画化され、注目されていた事業であり、様々な可能性を検討のうえ、今年度には、一定の結論が示されるものと認識しておりましたが、これが、全く違った方向性に向かっていることであります。
今回、東京都が、「としまえん」地域を公園として整備する方針に至った経緯、又、区長は、それをどのように受け止めておられるのか、まずお伺いいたします。
答弁(区長)⇒@官民協働事業として検討を積み重ねる途上において構想の前提に大きな変更が生じたことになり、戸惑いを感じている。
A東京都による公園としての整備のあり方によっては、現在の「としまえん」の持つ活気や集客機能を維持することが困難になることも想定され「ねりま未来プロジェクト」の重点事業の一つがとん挫することになりかねません。また、長期計画を支える、区民協働、官民協働の理念を失った事業は、その結果により周辺地域に多大な影響を及ぼす懸念もあります。
このように、区として大切に整備し、育てるべき「としまえん」地域を、東京都がどのように整備する予定なのか、また、それに対する区の認識を、合わせてお聞かせ下さい。
答弁(区長)⇒Aねりま未来プロジェクト推進構想をとりまとめ、新たな練馬ブランドの発信拠点の実現に繋がる公園整備について、都に強く要望していく。
<小中学校の土曜日授業について>
質問5@土曜日授業の実施を希望した学校は、十五校と、少ないばかりか、実施回数も年一、二回の学校がほとんど、との報告を受けたところであります。
区・教育委員会として、全小中学校に対して、土曜日授業を実施させるように取り組むべきかと、存じますが、ご所見をお伺いいたします。
答弁(教育長)⇒@教員の勤務時間が15分短縮されたこともありますが、状況の改善に向け、現在検討を進めている。
A夏季休暇を以前のように八月三十一日までに戻すことで、夏季休暇の本来の意義があるように思われますが、教育長のご所見をお聞かせ下さい。
答弁(教育長)⇒A教育の質をさらに高めていくために、夏季休業日を戻す方針で検討している。
<二学期制について>
質問6今回、土曜日授業の実施により、時間数が増加されることになれば、以前の三学期制に戻すことも可能なわけであります。
新・教育長のご英断を期待するところでありますが、お考えをお聞かせ下さい。
答弁(教育長)⇒地必要な事は改善しながら、引き続き二学期制の中で学校運営の充実を図る。
<区立幼稚園の適正配置について>
質問7@現時点での「適正配置第二次実施計画」の策定に向けた具体的な取り組み内容をお聞かせ下さい。
また、教育委員会として、どのような考えの下で、進められているのか、その中には、当然、幼稚園、中学校も対象になってくると考えますが、ご所見をお伺いいたします。
答弁(教育長)⇒@区立幼稚園の計画を先行し進め、区立小中学校については、学級編成基準の動向などを見極めて、検討する。
A区立幼稚園は、障害児の受け入れ、また、保育料の面でも私立幼稚園の三分の一程度となっており、区立幼稚園の果たしてきた役割は確かに大きなものがありますが、過去四年の推移を見ると、毎年約五%減の、約二十%減となっていることからも、何らかの措置をしなければならないと考えるのは、当然のことだと思いますが、如何でしょうか。「区立幼稚園適正配置実施計画」を早急に策定されることを要望しますが、ご所見をお伺いいたします。
答弁(教育長)⇒A今後、議会からも意見を頂き、また説明会を開催し、保護者や地域の皆様からの意見を踏まえ、速やかに策定する。
<健康に不安のある方の救急時の支援について>
質問8練馬区における在宅時の救急対応の支援は、緊急通報システム事業などの生活支援サービスとあわせて充実が図られてきておりますが、災害や病気などの緊急事態は、在宅時に限らず外出時にも起きる可能性があります。
区民の命を守ることを大切にする我が会派は、外出時の迅速な救急対応を目的として、一人暮らし高齢者や障害者など、健康に不安を抱える方に、携帯用の救急情報グッズの配布を行うことについて、提案します。
このことにより、救急情報キットと同じような情報を普段の外出時に持ち歩くことで、在宅時と外出時の二十四時間、切れ目ない救急時の支援が可能となり、より一層の区民の安心と繋がると考えますが、お考えをお聞かせ下さい。
また、教育委員会として、どのような考えの下で、進められているのか、その中には、当然、幼稚園、中学校も対象になってくると考えますが、ご所見をお伺いいたします。
答弁⇒ご提案の携帯用緊急情報グッズの配布については、早急に実施する。また、安否確認活動の連携強化を図り、安心して生きがいをもって暮らしていける地域づくりに取り組む。
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