平成22年第三回練馬区議会定例会一般質問
一般質問(要旨)
練馬区議会自民党 関口 和雄
<昨今の国政の動向について>
質問1 区長は、昨今の国政の動きをどのように受け止められているのか、政治リーダーとしての決断や発言の重さといったことも含めて率直な思いをお聞かせいただければと思います。また、菅総理発言の消費税の論議をどのように認識されたのか、今回のようなトップリーダーからの問題提起のあり方についての感想も含めて、ご所見を伺います。
答弁(区長)⇒国は、一方的な押し付けでなく、地方団体との十分な協議を行い、しっかりとした、ゆるぎのない国家ビジョンを国民の理解のもとに早急に示されることを期待します。また、消費税については、国民生活に大きな影響を与えるテーマであるので、議論を提起すべき時期や検討方法などについて、慎重な判断が求められる。
<経済情勢の認識と景気対策について>
質問2 「国民生活に関する世論調査」結果で、多くの国民は、経済が長期低迷を続ける中、効果的な対策を打ち出せない政府への不満が端的に表れている結果であると言わざるを得ません。本区における経済情勢に対する認識と区内経済活性化に向けた今後の対応について、ご所見をお聞かせください。また、今後議会に提案される補正予算における積極的な対応を期待するものでありますが、補正予算における「景気対策」の基本的な考え方を併せてお伺いいたしたいと存じます。
答弁⇒区内中小企業の景況をみると、未だに厳しい状況にあり、更なる区内経済の活性化が必要と考える。また、補正予算については、建築・土木工事等の景気対策工事や緊急雇用創出事業臨時特例交付金を活用した事業、プレミアム付区内共通商品券の発行に要する経費の計上を考えている。
<平成21年度決算について>
質問3 今回提出された決算についての認識と所見をお聞かせください。
答弁(区長)⇒一般財源が減収になる一方で、扶助費や物件費が増加し、経常収支比率が悪化するなど、本区の財政運営は予断を許さない状況にあると認識している。
<財政運営について>
質問4 @ 本区における今年度の財調交付金の見込みをどのように考えておられるのか。また、間もなく開始される財調協議に向かって区長はどのように対応していかれる考えなのか、ご所見をお伺いいたします。
答弁(区長)⇒@基準財政需要額や基準財政収入額が下回った数値となっており、持続可能な財政運営の観点からは、憂慮すべき事態であるが、引き続き更なる交付金の確保に努める。
A 来年度の財調協議は、おそらく「減収補てん」が大きな課題の一つになるものと考えられます。東京都は、特別区に対して、この間、区側が主張し算定されてきた需要の見直しを強く求めてくるように思われますが、これらの点についてどの様な認識をお持ちなのか、併せてお伺いいたします。
答弁(区長)⇒A市町村民税法人分の減収対策が大きなテーマの一つと考え、区市町村振興基金の赤字債としての活用や、減収補てん債の直接発行などの一般の市町村が採りうるのと同様な対策を講じる必要があると考える。
B 財政調整基金ではなく、施設整備基金やまちづくり基金をさらに積極的に活用すべきと考えますが、如何でしょうか。また、このような投資的な基金の活用とともに、適正な公債比率を維持しながらも社会資本整備のための起債については躊躇せず積極的に対応すべきと考えますが、併せて、ご所見をお伺いいたします。
答弁⇒B基金と起債の発行について、持続可能な財政基盤の構築に努めるとともに、投資的経費については、基金と起債の活用を念頭に置いて財政運営に当たる。
<環境行政について>
質問5 @ 生命と環境の問題について、今年は、国際生物多様性年にあたりますが、区の環境問題に取り組む姿勢を改めてお伺いいたしたいと存じます。
答弁⇒@「ねりまの生きものさがし」事業の調査なども踏まえ、みどりや生き物が多様な形で生息できる環境の維持・向上に引き続き取り組む。
A 環境政策の大きな柱の一つである資源循環の推進について、我が会派は、予てより蛍光管のリサイクルを強く要望しておりましたが、資源循環センターが開設される今こそ、区は、地球温暖化対策などを含めた環境全体を俯瞰する広い視野に立って、蛍光管のリサイクルを実施し、次の世代に、よりよい環境を引き継いでいくという役割を果たしていくべきと考えますが、今後どのように進められる方針なのか、お伺いいたします。
答弁⇒Aセンターの開設に合わせて、区立施設の蛍光管の資源化事業に着することとなりました。今後も環境都市練馬区にふさわしい地域環境を目指して、新たな取り組みを検証しつつ、循環型社会の更なる構築に努める。
<子ども放課後児童の施策について>
質問6 @ 子ども放課後児童に係る施策にあり方について、「ねりまキッズ安心メール事業」は、児童の学童クラブへの来室、退室の状況を保護者に電子メールでリアルタイムに通知し、児童の安全の確保と不安解消に役立てることを目的としたもので、今年六月から、本格運用が始まったところでありますが、その成果と状況等をお教えください。また、将来的には、利用を希望する区内小学生がすべて利用できるよう、設備の拡充を進めるべきと考えますが、如何でしょうか。
答弁⇒@子どもに関する事業の充実について、第二次練馬区放課後子どもプランの中でも子どもの立場に立った居場所づくりなど事業の充実を図る。また、子ども施策に係る組織のあり方について、限りある人的資源と組織を子ども分野の施策に合わせて引き続き検討する。さらに、放課後児童に係る施策のあり方について、ねりまキッズ安心メール事業について、今後とも事業効果を適切に把握するとともに保護者に事業の周知を図る。また、ねりまキッズ安心メール事業の小学生のすべてが利用できるようにすることについては、対象の小学校生の課題の把握に努め、関係者との意見交換も踏まえ、環境の整備に努める。
A 放課後児童に係る施策については、優先すべき検討課題であります。年少人口の割合が二十三区の中でも二番目に高い練馬区ならではの、子どもの立場に立った、子ども行政の事業の充実を図るべきと考えますが如何でしょうか。又、区は、事業部制を導入して区政運営を執行されている中で、事業の充実のためにも、組織の改革が必要と思われますが、如何でしょうか。
答弁⇒A放課後児童施策に関する組織の改革について、学童クラブ、学校応援団ひろば、学校開放の3事業の一元化は、さらに検討を進める。
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