関口和雄委員
図書館の図書等の「不明本」対策の一環として、「盗難防止システム」が導入されようとしております。
平成14年度については、光が丘図書館で導入する。とのことで、ありますが、その導入する経緯を教えてください。
光が丘図書館長
忘失や不明による図書や資料数は、年間平均2万7千冊以上にも及んでおります。
図書館では、忘失や不明による図書、資料について、館内で注意書きやその他で、様々な方法で来客者にお願いをいたしております。しかしながら、この数が一定数を下回らないのが現状であります。
一方、来年度から、インターネットで、図書や資料の予約ができるようにシステム作りを考えております。
予約してもその図書等が見当たらないなどの障害が考えられるため、その導入に踏み切ったものです。
関口和雄委員
現在全館で蔵書数が、150万冊以上ある中で、年間平均2万7千冊以上もの忘失、不明本があるとなると、2千万円から3千万円もの税金が失われることになる。これはゆゆしき問題である。
しかしながら、だからと言って「盗難防止システム」の導入に踏み切るのは如何なものか。
これは、モラルの問題であり、区民の意識を高めることの方が肝要と考えられないか。
「盗難防止システム」の導入は、練馬区のモラル、区民のモラルまた行政の管理のあり方、仕事の仕方、業務のあり方で変化するのではないでしょうか。
「年間平均2万7千冊以上もの忘失、不明図書があるとなると、2千万円から3千万円もの税金が失われております。」等々を「区報」を通して、広く区民に周知を図る事のほうが、必要だと思いますが、如何でしょうか。
教育長
委員のご指摘のとおり、教育委員会といたしましても、検討してまいりました。しかし、これを(盗難防止システム導入)やらざるを得なくなってきたということが実情であります。
関口和雄委員
人を「盗難防止システム」が作動して捕まえる以前に、教育あるいは指導をするなど、図書館のあり方を考える必要があると強く思っております。
教育委員会(図書館)は、先程から申し上げておりますように、区民のモラルを高める等の方途を踏まえ、この不明図書が無くなるよう、努力いただくよう要望いたします。
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